私の86感

86のある暮らし

年末に思うこと

86と出会ってから、もうじき2年の月日が経とうとしている。

相変わらず86は、良く走ってくれている。

37,000キロの86を中古車購入したが、今ではオドメーターが89,000キロに達している。

来年早々に車検なのだが、86に何を奢ってやろうか悩んでいる。嬉しい悩みなのだが、私の浅い知識や知人の知識、専門業者の方の知識、ネットを検索するも車検のメニューが決まりきらない。

未だ時間がある為、自分のペースでのんびりと考える。

明日静岡へ用事がある為、行きつけのガソリンスタンドへ足を運ぶ。

フッと、洗車の看板が目に入る。

ガソリンスタンドの従業員に、洗車を頼む。

そして、86にハイオク満タンを振る舞う。

私は、自分で洗車をした事が無い。

できるのだが、やらない。

周囲には、

「本当に愛車が好きなのか?大事にしているのか?」

等、もっと酷い誹謗中傷ともとれる言回しをしてくる人もいるが、私からすると愛車が好きだからこそ、自分で洗車をしたくない。

車は走る以上、必ず傷が付く。これは、仕方が無い事だ。傷の中には、勲章ともとれる傷もある。

自分で洗車をしてしまうと、それらの傷を発見してしまう。

私の心は、深く傷付いてしまう。

それらの現実を目の当たりにしたく無い為、洗車を自分でしない。

給油&洗車が終わると、86はピッカピカだ。

私はガソリンスタンドの従業員達に、軽く会釈をし

「今年一年、ありがとうございました。来年も、よろしくお願いします。」

と言い、ガソリンスタンドを後にした。

自宅に着き駐車場の86を眺めながら、今年も無事故無違反で過ごせた事に感謝の念を込める。

そして、私の86に携わってくれた方達にも。

昔、私のバイクの師匠に言われた事がある。師匠と言っても、私が勝手に尊敬しているだけなのだが。

「バイクを通して、色んな年齢の方と話しが出来る。これは、とてもありがたい事だ。」

と。

私は、86にもこれに通ずるトコがあると思う。

86を通じて今まで出会った人これから出会う人、大事にしていきたいと思う。

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再び86で冬場の飯田へ

12月15日に、嫁の従兄弟の結婚式がある為飯田市へ向かわなければ行けなくなった。

私は早速、飯田線の時刻表を調べた。

愕然とした。

結婚式は午前9時から、14日も休まなければ電車では間に合わない。

上司に相談するも、

「天候次第だなっ」

空気の読める私は、不本意ではあるが86で飯田に向かう事を決意する。

私は、去年の年末の悪夢を思い出した。

新野の山頂で、JAFを呼んだ事を!

私は祈るよう14日の夜を待った。

14日、仕事を定時で終わらせてもらい飯田に向かう準備をする。少しでも気温の高いうちに、飯田へ向かう為だ。

私は、迷わず高速道路を選択した。

ネットで何度も、東海環状&中央道の道路状況を確認する。

そして、86のエンジンをかけ暖機する。

私は心の中で、チャック・イェーガーと3回唱える。

愛読書キリンの御呪いだ。

周囲は馬鹿にするかもしれないが、御呪いをするようになってから事故&違反をした事が無い。

お陰で今では、立派な優良運転手のゴールド免許所持者である。謂わゆる、ルーティンと言うヤツだ。

私はコンビニへ寄り、モンスターエナジーを購入し飯田へ向かう。

東名高速道路〜新東名高速道路東海環状道〜中央道。

私は中央道に差し掛かると、疑問を感じる。

電灯が全く無い事に。有料道路にも拘らず、山道である事に。

様々な理由が有り中央道に電灯が少ないだろうが、有料である以上はもう少し、安全に走らせて貰いたいものだ。

前にテールランプが無いと、怖くて仕方がない。

ブラックアイスバーンと遭遇しないか、恐怖との戦いが始まる。

土岐辺りから、段々と上り坂になって行く。

瑞浪恵那峡と恐怖が高まる。

恵那山トンネルに入ると徐々に下り坂になる。

しかし私は気を緩めず、目的地の下茶屋まで走り続ける。鈴木家に着き、私は一服する。大袈裟ではあるが、今回も生き残ってしまった。

因みに嫁は14日も休みを取り、朝電車で飯田に向かっていた。

寂しい気もするが、正解である。

帰りは時間に余裕がある為、万全の態勢で浜松へ86を走らせた。

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漆黒のBMW

寒さが厳しくなる早朝、日も昇る前に仕事の為に職場に向かう。

暖機の終わる頃、高速道路に入る。

一般車線が混んでいる為、追越車線へ移る。

暫く追越車線を走行していると、後方から猛スピードで追いかけて来る黒いセダン。

私は覆面パトカーかと思い、道を譲り一般車線に移る。

抜かれ際、追越車線に目をやるとBMWだ。

私は、暫くBMWのテールを眺めたくなり追越車線に移りBMWの後方に着く。

しかし、私は煽り運転と間違われ無いように十二分に車間距離をとる。

BMWは、更に速度を上げる。

私は煽り運転と間違われたかと思われ、更に車間距離をとる。

付かず離れず走行する。

暫く走ると、BMWは一般車線に移る。

私は、BMWを抜き去るとBMWが私の背後に付いた。

私の頭の中には、バイク漫画キリンの三部作キリンとガルーダのガモウのバトルシーンが過ぎる。

私は、更に速度を上げる。久しぶりのバトルに、心が躍る。

が、気付くと背後にいるはずのBMWの姿は無かった。少々ガッカリ感があるが、正当化できない行動をしてしまう自分に反省を促がす。

サーキット場が、恋しくなった。

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太田川ダム

ある日の夜、リビングでテレビを観ながら寛いでいるとテレビに黒部ダムが映っていた。

それを観た嫁が

「私、ダム好きなんだよね。」

私もダムは嫌いでは無いので、近場のダムに行く事にした。

船明ダム・秋葉ダム・佐久間ダムは、幼少期によく両親や学校で連れて行かれ、あまり良い記憶が無い。

割と新しいダム、太田川ダムを選択した。

朝9時頃、家を出て太田川ダムのある森町に向かった。

道中、懐かしみを感じた。

それは若かりし頃、先輩に連れられて単車で森町〜春野町経由をよく走っていたからだ。

単車で走る山道は恐怖でしか無かったが、86で走る山道は安心感が有り、とても楽しい。

太田川ダムに着くと、嫁のテンションはMaxになるかと思われたが、そうでも無かった。

ホントにダムが好きなのか?この女は、と思った。

展望台に登ると、嫁のテンションはdownし出した。

やれやれだぜ。

私は、太田川ダムの資料館の様なトコで職員の爺さんから、色々と説明を受けていた。とても、興味深い話をしてくれた。

そして、ダムを一周して色々な角度からダムを見た。やはり、人の造るモノは素晴らしい。感動や情熱を与えてくれる。

太田川ダムを後にし、昼食を摂る為に春野町へ向かった。

そして、都田みかんを買いに森上家へ向かった。f:id:hide0406:20181126184928j:image
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10年ぶりの後輩

職場で、10年ぶりに後輩ができた。

親子程離れた若者だ。

私は、コミュニケーションをとるのに戸惑いを感じてしまう。

私も、歳をとったものだ。

そんな私の事を察せずグイグイと私との距離を詰めてくる若者池谷は、何故か私を慕ってくれる。

そんな若者池谷は、新しい職場に来て86を購入した。私や西尾君の影響なのかどうかは不明だが。

しかし、86を買ったのは事実。

私は西尾君と、池谷の納車お祝いツーリングを企画した。行き先は、箱根にある86ピットハウス ロンカフェだ。

池谷自身の慣らしの終わる頃、ツーリングを決行した。

ツーリングメンバーは、私、西尾君、池谷、そしてレジェンド池田さんだ。

朝8時、東名高速道路インターチェンジ付近セブンイレブンに集合だが、予想通り西尾君は遅刻して来る。彼は、昔の私と時々被る。

私は86ピットハウスロンカフェをググると、気付いてはいけないモノを目にしてしまう。

それは、86ピットハウスロンカフェ閉店のお知らせである。

皆に伝えるべきか悩むが、私は伝えた上で箱根に向かう事を決行した。

先頭西尾君、真ん中池谷、最後尾私の順番で出発した。レジェンド池田さんは、私の助手席でナビゲーターだ。

箱根に入ると、自転車の皆さんが危険で仕方がなかった。国は、早く自転車道を造るべきだとつくづく思う。

私には、箱根は近過ぎる。アッと言う間に着いてしまった。展望台にて休憩していると、様々な車やバイクが集う。流石は関東。私は、雑誌やテレビでしか観たことが無い車やバイクを観て感動していた。

そして池谷に、

「よく運転者を見て置け。彼等は、人生の成功者だ。」

と伝えるが、池谷はよく理解していないようだった。

そして、昼食を何処でとるか話し合うが時間的に、小田原か沼津に限定されるのだが、東名高速道路の大井松田を考えると、沼津しか選択できなかった。

下道で沼津港を目指すも、日曜日の恩恵を受けどの道も混んでいる。

沼津港に着く頃には、すでに12時を周っていた。

激混みである。昼食を摂って、何処へ行くか談議する。レジェンド池田さんと池谷のホームコース、日本平を目的地に決め出発する。

日本平に入ると、レジェンド池田さんは肩を落とした。どうやら、当時とは違い道は荒れて、キャッツアイ等走り屋の障害が増えているらしく、とても攻めれたモノでは無いらしい。

頂上の駐車場に着くと、ココも車やバイクが集っていた。しかし、箱根に比べるとグレードが下がる。

フッと知人が言っていた事を思い出す。

東京と地方では、稼ぎが一桁違うらしい。東京と世界でも、一桁違うと。

今日は、それを実感した気がした。

そして、帰りにレジェンド池田さんを家まで送らなければならない為、早目に帰路に着く。

レジェンド池田家は、静岡の山奥にある。日が沈む前に新東名高速道路に乗りたい私は、レジェンド池田さんを送り、山道を爆走した。

86を購入して、初めての事だった。

夕暮れとのバトルだ。

私に余裕は無く、バンパーぐらいはぶつけても構わない走りだった。

前日夜に池田家に泊めさせてもらったのだが、道中前車のテールランプが無ければ、とても走れたモノでは無かった。

恐怖を背に、祈る様に86を走らせる。

東名高速道路の看板が、神に見えた。

「助かった。」

私は、無事家に着く事が出来た。f:id:hide0406:20181105204655j:image
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ゴールドのレクサスSCと黒人はベストマッチ?

週末の仕事帰り、私は足早に86を走らせていた。

何しろ明日は休みだ。何処へ86でドライブしようか、考えていると自然と笑みが溢れる。

足早と言ったが、しっかり法定速度を守り一般車線を走行していた。

追越車線に移り走行していると、前の車がゴールドのレクサスSCだった。

私はテールを眺めながら、昔2代目のソアラに憧れていた事を思い出した。昔の漫画のシャコタンブギの影響だ。シャコタンブギの世界では、2代目ソアラはニューソアラとして登場している。

そんな思い出に浸っていると、レクサスSCは道を譲ってくれた。

私は、アクセルを踏み込み前に出る。レクサスSCに礼を言うかの様に横に目をやると、黒人が運転していた。私は軽く会釈をした。

妙に、ゴールドのレクサスSCと黒人の組合せがオシャレに見えた。

しかし、会釈が誤解を招いたのかレクサスSCが、私の86の背後にピタッと貼り付いた。

私は、5速へギアを落としアクセルを踏み込み加速して行く。しかし、背後のレクサスSCは離れない。

恐るべしレクサスSC。

そうこうしているうちに、オービス手前まで来てしまった。私は減速し一般車線へ移ると、レクサスSCはフル加速して行く。

その後ろ姿は、とても逞しく見えた。私には、出来ない芸当だ。私は軽く敬意を表した。

不思議と敗北感は無かった。

言い訳だが、生きてる世界が違う気がした。f:id:hide0406:20180911212428j:image

ベンツ&BMW再び

ある朝、私は通勤していた。

高速道路の追越車線を走行していると、数ヶ月前に圧倒的な性能差でチギられたベンツとBMWが、仲良く一般車線を走行していた。

ベンツ&BMWを追抜き様、運転手を横目で見るとどちらも年配の方だった。ひょっとして、2台は友達同士なのだろうか?

私の小さい頃、まだ車はステータスだった。

ベンツやBMWに乗れる人達は、人生の成功者であるという感覚が、私にはまだ残っている。

故に、私はこのベンツ&BMWに乗る運転手には、軽く敬意を持ってしまう。

私もいつかは、其方側へ行ってみたいモノである。が、意外といつかはやって来ないという事も知っている。

追抜きルームミラーに目をやると、私の86の背後にピタッとベンツ&BMWは貼り付いていた。

私は、不敵に笑みを浮かべる。

前回のリベンジの瞬間がやって来た。

前回の私とは違う。何しろ、今の私の86にはスーパーチャージャーと言う秘密兵器が搭載されている。

私は、6速に入れていたギアを5速に落としアクセルを踏み込む。当り前の事だが、前回とはまるで加速が違う。そして6速へギアを入れて、更にアクセルを踏み込む。どんどん力強く加速して行く。

私は、こんな素晴らしい86を造ってくれた、トヨタ&佐藤商会に心から感謝している。

スピードに酔っている私が、ふとルームミラーに目をやると背後に貼り付いていたベンツ&BMWは、姿を消していた。

これは勝利なのか?それとも、途中下車したのか?真実はわからないが、私は都合良く勝利したと思う事にした。

次は、マセラティのグランカブリオだ。f:id:hide0406:20180911152030j:image