私の86感

86のある暮らし

鈴木家最後の結婚式

嫁の1番下の妹の結婚式の為、朝も早から長野県飯田市へ。

嫁は何をトチ狂ったか、私の実家で着付けをすると言い出した。

私の母親は、私が生まれついた時には既に美容師だった。着付けは、お手の物である。

が、結婚式は朝9時から逆算すると深夜3時起床。

朝9時からの結婚式も驚きではあるが、早朝4時から70近くになる私の母親に着付けをさせる嫁もクレイジーだと私は思った。

母親の頑張りもあり、実家を朝5時に出発する事が出来た。

私と嫁は母親に御礼を言い、86に乗り込む。

飯田市までのルートは、国道151号線を選択した。

朝早いせいか道は空いており、アッと言う間に嫁の実家に着く。

私はこのドライブ中、軽い殺意を抱く。

助手席の嫁が爆睡するのはまだ許せるが、運転席側に倒れかかってきてうまく運転できない。

悪意に満ち溢れてる嫁の行為に、運転中の私は不貞腐れる事ぐらいしかできなかった。

それでも、私の決死のドライビングテクニックにより、結婚式1時間前には嫁の実家に着いていた。

86を嫁の実家に置き、タクシーを呼び結婚式場へ向かう。

どうにかこうにか、結婚式には間に合った。

結婚式は、人前式だった。

最近、英会話の塾に入塾したばかりの私は、私の隣で歌う外国人の口元が気になり、式が入ってこない。

披露宴では、寝不足のせいかお酒が進まない。

が、宴が終わる頃にはしっかり酔っていた。

夜は、義理の両親&次女夫婦と焼肉を食べに行く事になっていた。

私は、その後元親族のユッキーと呑みに行く約束をしていた為、焼肉屋幸では一滴もお酒を呑む事は無かった。

この幸と言う店は、飯田市で1番のお気に入りの焼肉屋だ。ココの焼肉屋のママは、愛想がとても良い。

長生きして欲しいと、心から願う。

そして、鈴木家までユッキーは迎えに来てくれた。

ユッキーの行き着けのスナックへ、誘われる。

新郎新婦には申し訳ないが、ユッキーと呑む酒がこの日1番美味かった。ユッキー、今日はありがとう。と心から思う。

さぁ、明日は嫁と岐阜城だ。f:id:hide0406:20190625204721j:image

 

 

豪雨の中

久しぶりの月火連休、以前から森さんと呑みに行く約束をしていた。

何回目だろうか?沼津で森さんと呑むのは。

そろそろ私も、常連と呼ばれる頃だろうか?

月曜日の、お昼過ぎに家を出れるよう準備する。

最近休みの日も、何かといそがしい。

準備を終え86に乗り込もうと玄関のドアを開けると、滝のように雨が降り注ぐ。

私は思わず

「えっ!」

と玄関のドアを閉めてしまう。

行きたくない!

何かと雨は、危険が増す。

以前も述べたように、私はタイヤもアスファルトも全く信用していない。

路面が雨で濡れることで、不安が増す。

しかし、森さんとの約束を守る為、意を決し86に乗り込む。

セブンイレブンに寄り、モンスターと煙草を2箱購入する。

最近、私はこの行動をルーティンになってきている。

そして、三方原のスマートインターへ向かう。

私は、今回の無事を祈り御呪いをする。

高速道路に乗ると、視界は雨でとても見にくい。

ヤレヤレだぜ。

私は、法定速度以下でクルージングする。

たまに、水溜りにハンドルを取られる。

私は、この感覚がとても嫌いである。正直ドキドキしてしまう。何処かへ、ぶつけてしまうのではないかと。

静岡も抜ける頃、ようやく雨は小降りになる。

しかし、雨はいつも西から東へというイメージがある。

という事は、東へ進んでいる私はこれから雨が酷くなるのかと思うと憂鬱になる。

雨が小降りになったとは言え、水溜りはまだ存在する。油断していると、水溜りにハンドルを取られる。気が抜けないクルージングが、まだまだ続く。

いつも沼津のインターチェンジで降りる私は、たまには愛鷹のスマートインターで降りてみようと思う。愛鷹のスマートインターを降りると、ソコは山道だった。私は、すっかりその事を忘れてしまっていた。山道も、危険がいっぱいな気がする私は、のんびり86を運転する。

リコー通りに入ると、私は安堵に着く。

ようやく、宿に有り付ける。

14時を指していた時計の針は、15時半を指していた。

フロントへ行くと、知らない従業員が受け付けをしていた。ホテルの従業員も、なかなか長続きしないのか?と私は思ってしまう。

私は受付を済ませ、部屋で一服する。

そして、沼津の夜の街に消えて行った。

翌朝、昨日とは打って変わり晴天だった。

私は普段朝食を摂らないが、このホテルの朝食は摂るようにしている。

たまに、カレーがメニューに加わる時がある。カレーが朝から食べられるのは、私のネットワークの中では、この宿だけである。

しかし、今回のメニューにカレーは無かった。

気持ちを切り替えて、宿を後にする。

愛鷹のスマートインターの山道も、昨日とは違い私を歓迎しているようだ。

東名高速道路に出る頃には、時計の針は10時を指していた。

私は、安全運転に努めた。

自宅に着く頃には、雲行きが怪しくなっていた。

束の間の晴天の中、無事帰って来れた事に感謝した。f:id:hide0406:20190616230612j:image

 

スタビライザーセット?

私は、臆病だ。

カーブを曲がる時、毎回いつリヤが滑るのかドキドキしている。

そんな話を、伝説の走り屋池田さんと談義していると、スタビライザーを変えてみてはどうか?と。

カーブを曲がる時、踏ん張りが効くという。

私は、早速内山に連絡する。

彼は忙しいらしく、軽く3週間待たされる。

いい加減、この店を卒業したいのだが。商売柄、なかなかそうはいかない。全くどうしたモノか?

等と悩んでいると、内山から電話が鳴る。

私は、予定が早まったのかと電話に出る。

「モリヤスが警察に捕まりましたが、ニュース観ましたか?」

私は、仕事をしているのでテレビなど見る余裕が無い。

モリヤスとは、私が兄と慕う守安誠が経営するバイク屋である。 

彼は、私の6割の人格を作ったと言っても過言ではない。私にとっては、素晴らしい人間である。

私は次に彼と会うのが、とても楽しみである。

どうやってこの苦難を乗り切るのかが。

しかし、そんな連絡をしてくる内山に私は

「お前、仕事してるのか?どんだけ暇してるんだ?」

等と、話しているうちにTRDのスタビライザーセットを取り付ける日がやってきた。

今回の代車は、水色のアクアだった。

まだ、内山が新車で購入したプラドは解禁ではないらしい。

作業は1日で終わり翌日、早速通勤にて86に乗るも行きも帰りも前方に車両が走行していて、思うように走れない。

私は、焦る心を押し殺して安全運転に努める。

2日目、ようやくその機会は訪れた。

高速走行で、カーブに入る。

コーナーリング中、86がとても安定している。

私は、もっと早く走れると確信した。

素晴らしいパーツを、手に入れたらしい。

と、伝説の走り屋池田さんに若干興奮気味に話しをすると、とても興味深く聞いていた。

スタビライザーセットをあんなに薦めていた池田さんは、今までこのパーツを取り付けた事が無かったらしい。

私は、オイオイ!っと思わず心の声が漏れた。

池田さんも、そろそろコチラ側へカムバックするか悩んでるらしい。

私は、彼の乗る86と一緒に走れる日をとても楽しみにしている。

f:id:hide0406:20190610093847j:image

 

 

 

 

ロックオンされた86

週末、仕事も終わり帰路に着いていた。

残業も無く明るい為か、私はスピードも出さず一般車線を走っていた。

掛川インターチェンジから、パトカーが現れた。

私は、空かさずパトカーに前を譲った。

つまらぬ事で、ゴールド免許を失いたく無い為だ。

しばらくパトカーの後を、距離をとって走行する。

パトカーは、一般車線と追越車線を行ったり来たりしている。

私には、誘っているように思えてならなかった。

しかし私は、そんな誘いには応ぜず安全運転に心がける。

そんな事に気付かぬ後方の、見知らぬ86は私の86を煽る。

私は、後方の86は捕まってしまえばいいのに。等と思ってしまう。

前方のパトカーは、私をパトカーの前に出したい雰囲気だった。

のらりくらり、私の86の前を走行する。

私は、意地を張らず一般車線へ86を移す。

すると、後方の86はパトカーに気付きかなりスピードダウンする。

そんなパトカーも、袋井のインターチェンジで降りる。

私は、頭の中で色々考察する。

その時、私の後方を走る86は猛スピードで私を追い抜いて行った。

が、パトカーにテンションダウンさせられた私は、追いかける気にはならなかった。

私も、日和ったかなっ。同車種に抜かれても、イラッとしないなんて。

歳月は人を変えるとは、良く言ったモノだ。

しかし、掛川から乗って袋井で降りたパトカーが気になる。

パトカーの運転手とは、何度も目が合いコチラを警戒しているように思えた。私は、マークされているのだろうか?それとも、私の被害妄想なのか?疑問が残る。

暫くは、大人しくしていた方が良さそうである。

また、パトカーに停車を求められては難儀な話である。

f:id:hide0406:20190512230508j:image

 

嫁の里帰り

突然嫁が、

「実家へ帰る。」

と言い出した。

私は、6月に義理の妹が結婚式を挙げる為

「結婚式の時に実家に行くのだから、わざわざ今月帰らなくてもいいじゃないか?」

と説得するも、嫁は譲らない。

嫁の実家は、自宅から120km程北上したトコにある。

嫁は仕事を休めず、日曜日の夕方からの出発になった。

私は十二分に睡眠を摂り、午前中用事を済ませガソリンスタンドへ向かう。

ガソリンスタンドの定員に、

「ハイオク満タン、カードで!」

ガソリンスタンドの定員は、

「窓を拭かせてもらっても良いですか?」

私は、

「お願いします。」

と。しかしガソリンスタンドの定員は、86の窓を拭く事は無かった。

私は心の中で、

「拭かないのだったら、聞くなよ。」

と思った。

ガソリンスタンドの定員が老人だった為、つい優しさが出てしまった。

嫁の実家へ帰る準備をして、自宅にて嫁待ちをしていると、眉間にシワを寄らせて帰って来た。

私は、眉間にシワを寄らせた嫁の顔が嫌いだ。注意すると、嫁は愚痴り出した。

やれやれだぜ。と思い、嫁の愚痴に付き合う。

そして、4時になる前に自宅を出た。

嫁は

「お土産に浜松餃子を買って行きたい。」

と言い出す。

私は、嫁の実家へ初めて行った時の事を思い出す。

初めて嫁の実家へ伺った時、私は手土産に極上の鰻を持参した。

しかし、義母には喜んでもらえなかった。

「前の彼氏は、メロン持って来たけどね。」

と言われる始末。

2度目の訪問時には、メロンを持参した。

箱に食べ頃の時期が書いてある事を告げるも、その前に食べられ、固くて美味しくない。と言われた。

3度目の訪問時には、嫁の意見を聞き有名どころの味噌饅頭を持参するも、誰も食べないからアンタが食べて行ってくれ。と言われた。

4度目の訪問時には、嫁に

「もう手土産はいいよ。」

と言われ、手ぶらで行くも義母に

「嫁を貰いに来て、手ぶらかよ。」

と言われる。

懐かしい思い出に浸る私がいた。

餃子を買い、嫁の実家へ向かう。

今回は、下道で行く事を選択する。

86に乗り始めてから、山道を走るのが楽しくなったのだ。

86とは、何と素晴らしいクルマなんだ。と改めて確信した。

私は、我を忘れて無邪気な子供の様に走った。

嫁の実家に着く頃、嫁は気持ち悪くなり気分がとても悪くなっていた。

私は、心の中で深く謝罪する。

そしてこの夜、久し振りに深酒をしてしまう。

私も、ストレスが溜まっているのだろう。

次の日、阿智村花桃を見に行こうと嫁に誘われ昼神へ向かう。

後を追うように、義妹夫婦が現れ一緒に昼飯を食べる。そこで、義妹が

「国道151号線で、スピード違反で捕まってゴールド免許を失った。帰り、気を付けてね。」

と言われ、私はビビり大人しく帰る事を決意する。f:id:hide0406:20190423224904j:image
f:id:hide0406:20190423224854j:image
f:id:hide0406:20190423224830j:image
f:id:hide0406:20190423224809j:image
f:id:hide0406:20190423224820j:image
f:id:hide0406:20190423224842j:image

 

春の悩み

86を購入して4度目の春が来た。

毎年、この時期から秋あたりまでの期間、ある悩みに苛まされる。

それは、羽虫達である。

高速道路を走行すると、有り得ない数の羽虫達がフロントバンパーに死骸となってこびり付いている。

洗っても洗っても。羽虫達の死骸は増えるばかり。

私は、担当営業の内山に相談するも、いつもの苦笑いで逃げられてしまう。

何か、良い方法は無いものか?

ネットを検索するも、沢山の商品が出てきて悩む。何故なら、私は自分で洗車をしないからだ。

私が自ら洗車しない理由は、前回述べさせて貰ったように、新たな傷の発見が怖いからだ。

車は走る以上、必ず大小問わず傷が付いてしまうモノである。これは、致し方の無い事だ。

私はこれらの傷を見てしまうと、とてもテンションが下がってしまう。

ならば、都合の悪い現実は見ない方が良いと考えてしまう。

高速道路を多用する私にとって、羽虫達は天敵である。

誰か、この問題を解決できる人物が、私の前に現れる事を切に願う。

f:id:hide0406:20190416145358j:image
f:id:hide0406:20190416145419j:image
f:id:hide0406:20190416145431j:image
f:id:hide0406:20190416145409j:image

GT-Rは別格

いつもの様に私は職場へ向かう為、通勤道路の東名高速道路をクルージングしていた。

袋井を過ぎた辺りだろうか、オレンジ色のスポーツカーが後続車にいた。

煽るわけでもなく、十分な車間距離を保ち紳士的な走りをしていた。

私は、このオレンジ色のスポーツカーが気になりルームミラーばかり気にしていた。

何と言うスポーツカーなんだろう?外車かな?などと呑気に妄想にふけていた。

私は、追越車線を走行していたのだが前方が詰まっている為、普段よりスローペースで走行していた。

走行しているうちに、三車線のS字に差し当たる。すると、前方の車が一般車線に寄り前方が開ける。

私は、ここぞとばかりにアクセルを開ける。スーパーチャージャーが唸る。

私は、この時の感覚が好きで86に乗っているのかもしれない。殺人的な加速で、S字を走り去って行く。が、この時信じられない光景を目の当たりにする。

何と、後続で紳士的な走りをしていたオレンジ色のスポーツカーが一般車線から、私の86をブチ抜いて行くではないか!まるで軽やかに。何事も無かったかのように。

去り際、嘲笑われたような気分にさせられた。私は、完全に油断していた。

ココでは、誰も私に付いてこれないだろうという私の天狗になった鼻をへし折られた。

そのオレンジ色のスポーツカーの正体は、現行型のGT-Rだった。

「国産最速は伊達じゃないって事か。」

私は、思わず口に出てしまった。

しかしS字のコーナーという事から、完全に私のドライビングテクニックの至らなさからの敗北だった。

私も、まだまだだなっ。

敗北感もあったが、GT-Rへの憧れの方が強かった。

私も機会があれば、所有してみたいモノだ。

私は、トヨタから次期発売となるスープラに非常に興味がある。

もし、ニュースープラに3枚ペダルが発売されたら、私は迷う事無く86からニュースープラへ乗り換えるだろう。

その時、このブログは終了になってしまうだろう。f:id:hide0406:20190415140858j:image