私の86感

86のある暮らし

国宝五城その3

仕事から帰り、夕食と風呂を済ませリビングのソファーの上でくつろいでいると、嫁が浅はかな知識で城を語り出す。

私は、父親や守安誠さんのおかげで城に造詣が深い。

そんな私は嫁に、

「姫路城も行った事の無い人間が、城を語るな!」

と言い放つ。

すると嫁は、連れて行けと駄々をこねる。

私は、良い機会だと思い承諾する。

時季が冬の為、新幹線で向かおうとする私に嫁は86で行くと、また駄々をこねる。

私は、これまで死と直面する場面を何度も乗り越えて来たせいか、危険回避をする事を身に付けている。あらゆる最悪な場面を想像して、危険を回避している。が、嫁は自分は特別だと勘違いしているタイプの人間の為、想像力が欠落している。

私は嫁を説得するも、伝わらない。

私は、渋々86で行く事を承諾する。

早速、旅行日の浜松から姫路までの天気や気温、アイスバーンまで検索する。

温暖化のおかげか、姫路まで86で行けそうだ。

旅行日2日前、1年点検から86が帰って来た。

営業の内山の第一声。

「タイヤ、ヤバいッス!」

翌朝、私はタイヤチェックするとスリップサインがコンニチワしていた。

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池田さんのおかげで、旅行前にタイヤ交換を済ます事が出来た。

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旅行当日、嫁は午前中仕事の為午後3時頃浜松を出発する。

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三重県までは安心して86を走らせていたが、問題は滋賀県京都府だ。おそらく、ココが1番気温の低い場所だ。

私は緊張感の中86を走らせるが、嫁は呑気に歌を歌っている。

私は1秒でも速く、滋賀県京都府を抜けたい為速度を上げる。何とか、明るいうちに京都府を抜けたい。

しかし、大阪府に入る頃しっかりと日は暮れていた。大阪の運転は荒いというのが、私の中で認識がある為、安全運転を心がける。

私の英会話の先生の北川先生も大阪出身なのだが、

「車線変更に、ウインカーって必要でしたっけ?」

などと言う始末。私は、恐怖でしか無い!

そして、道を譲らない。ガツガツ前に出て来るイメージがある。私は、恐る恐る運転するも何とか兵庫県に辿り着く。宝塚にてトイレ休憩をする。私としては、ノンストップで姫路まで行きたかったが、86の中でお漏らしをしてもらっては困る。

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さすが兵庫県。SAもオシャレである。

私の中では、オシャレな街神戸という勝手なイメージがある。

しばらく走らせ、午後7時過ぎには宿の東横インに着く。

城ブームのせいか20年前に来た時よりも、街が活性化されていた。

立体駐車場に車を入れようとすると、係員に入らないと忠告される。幅が1,800ミリまでだと言う。私は直ぐに車検証を取り出し、86の幅を確認する。1,775ミリと書かれている。私は、係員に楽勝だと伝え立体駐車場に86を停める。チェックインすると、部屋で夕食の店を検索する。

ウマかばいという居酒屋を目指し、歩き出す。

目の前に、姫路城が現れる。昔と違いライトアップされている。美しい。隣の嫁も感動している。

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ウマかばいの入っているビルの前で、客引きのお姉さんに話しかけられる。

私は、キャバクラの客引きだと思いシカトを決め込むが、どうやら居酒屋の客引きだった。

お姉さんオススメのいただきますという居酒屋へ、予定変更する事にした。

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オススメの料理をひと通り頼み、生ビールを呑む。

嫁は酒も入り、ライトアップされた姫路城を見たせいかテンションMAXである。

私はこの後、遊楽舎という店に行きたかった。

YouTubeをされていて、私がフォローしているお店だ。ゲームセンターの裏話やこれからのゲーム会社の在り方等、店長の見解が聞ける。私としてはとても興味のある話しをされる。

姫路に来たら、遊楽舎の店長に会ってみたいと思っていた。検索すると、居酒屋から4キロ無いくらいだ。

成人式の日のせいか、街の治安が悪そうだ。

居酒屋の店員に聞いてみたが、ハッキリとココら辺は、治安が悪いですと。

私は構わず、嫁を連れて遊楽舎へ歩いて向かう。

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遊楽舎へ着くと早速店内へ入るも、残念ながら店長は不在だった。そして、店員さんに犯罪者を見るような目で見られる。

空気の読める私は、ココは私の居場所では無い事を悟り店を出る。外にはガチャ機が置いてあり、おみくじ代わりにドラゴンボールのガチャを回す。

界王拳孫悟空が出た。

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コレは、大吉?

私は、遊楽舎を後にし宿に向かい歩き出す。

そして、いつものお決まり嫁が愚図り出す。

私は今回の旅行中、86の中で飲酒しなかった嫁に感心していたが、ココはまだ改善されないかとがっかりする。

私は、嫁を引きずりながら宿を目指す。

宿に着く頃、私も嫁もクタクタになっていた。

私と嫁は、シャワーを浴びて即爆睡。

翌朝、早朝目が覚め姫路城の開城時間を確認する。

私は、朝イチ入城を目指す。今は城ブーム。しかも祝日で姫路城は、日本最高の城。絶対に混雑する。

出発時間を嫁に告げて、出発準備に取り掛かる。

姫路城大手門駐車場に着くと、駐車場はまだガラガラだった。

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私は嫁を連れて入城する。

流石、日本最高の城姫路城。

ドコを見ても絵になる。

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天守閣に着く迄に、何枚写真を撮ったか分からない程である。嫁は、感動の嵐だ。涙していた。

天守閣に入ると、改装前に展示されていた資料や武具等が撤去されていた。とても、残念だ。

3階へ進むと、折れた大黒柱が現れる。今回私は、この柱を見る為に来た。

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確かに、折れた柱は大工の技術によって修復されていた。

最上階へ着くと変わらないのは、社だけだった。ココも、資料は全て撤去されていた。

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係員の方に聞くと、ニノ丸に少し資料があると。

私達は、ニノ丸へ向かう。道中、お菊の井戸は立入禁止になっていた。とても、残念だ。

ニノ丸へ着くも、私の求める資料は無かった。

姫路城を後にし、少し早めの昼食。

その頃には、姫路城は人混みになっていた。

姫路城に来た時の昼食は、たまごやと私は決めていた。前回も、ココで昼食を摂った。私のルーティンだ。

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御飯のおかわりが無料の為、3杯も食べてしまう。

そして、姫路城の隣にある姫路護国神社へ初詣。

厄年の終わった私は、飛躍の年と信じている。

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そして、御土産売場へ。

何年か前の大河ドラマ黒田官兵衛に乗っかった商品がある。

私は、大河ドラマの前から黒田官兵衛のファンである。私は、黒田官兵衛のTシャツをチョイス。

今年は、黒田官兵衛Tシャツを着て頑張ろうと決意する。

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まだ時間に余裕がある為、パワースポット神社広峰神社へ向かう。

道中、郡上八幡城の上り坂を思い出される程の上り坂だ。私は、86で広峰神社に2度と来ない事を決意させられる。

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駐車場に着くも、ソコから徒歩10分。

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着いて気付く。ココも、黒田官兵衛ゆかりの地。

広峰神社の横には、黒田神社なるモノが増設されていた。

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おみくじを引くも吉。今年、ダメじゃん。

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充分パワーを貰い、広峰神社を後にする。

帰りも明るいうちに、滋賀県を抜けたかった。

オービスとパトカーに気を配り、86を走らせる。

明るいうちに無事滋賀県を抜けたが、三重県に入ると貧乏ランプがメーターに点灯する。

私は、刈谷SAにて給油を望むもソコまでガソリンが持つのか心配だ。

私は、エコドライブへ切り替える。

何とか刈谷SAへ着き、安堵する。

トイレ&給油を済ませ、自宅へ86を走らせる。

無事自宅へ着くと、86へありがとうと呟く。

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池田さんに、無茶なお願い

1年点検後の翌朝、内山が言っていたタイヤの溝をチェックする。スリップサインが、顔を出していた。

コレは、マズい。直ぐに、タイヤ交換をしなければ!私は、夏のボーナスでタイヤ交換をしようと思っていたが、そんな呑気な事は言ってられない状況を知る。

しかも、2日後には86で姫路へ行く予定だ。できれば、旅行前にタイヤ交換をしたい。

私は会社で、御朱印収集家の池田さんにこの旨を伝えた。

すると、池田さんは即座に縁の深いタイヤ屋に連絡し、旅行前にタイヤ交換出来るよう段取りしてくれた。この時私は、池田さんがとても頼もしく思えた。初めて行くタイヤ屋の為、池田さんに同伴を頼むも心良く引き受けてくれた。なんて、善人なんだ。私は、心から昼飯を奢りたくなった。

当日、池田さんと午前10時に新東名上りの静岡SAで落ち合う約束をするも、私は大人の事情で遅刻してしまう。

池田さんは、タイヤ屋に電話して遅れてしまう事を謝っている。

私は、とても申し訳ない気持ちになる。

私は池田さんと、86で望月タイヤに向かう。

池田さんは、望月タイヤと30年の付き合いをしている。そんな長い付き合いができるタイヤ屋に、私はとても興味を持つ。

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望月タイヤへ着くと、池田さんはまた謝罪する。私も、続いて頭を垂れる。

望月タイヤは、嫌な顔をせず作業に取り掛かってくれる。とても、ありがたい。

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池田さんと、86の話しに花咲かせているとアッという間にタイヤ交換の作業が終わる。

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私は、この望月タイヤと長い付き合いがしたい為、2年後にまたタイヤ交換を頼む事を告げて、池田さんと望月タイヤを後にする。

そして池田さんに、サボテンにて豚カツを御馳走する。

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池田さん、ありがとう。

さぁ、午後から安心して姫路だ!

 

 

 

 

 

 

現金な内山

私はTRDのカタログを見た時から、気になっているパーツがある。

ラテラルリンクセットというパーツだ。

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クイックなハンドリングを実現するらしい。私にとって、とても魅力的だ。

私は、内山に依頼する為LINEする。3分もしないうちに私のスマホが鳴る。オイル交換を依頼した時は、1週間も放置してくれたのに、金額が高いと迅速に動くとは、全く以って現金なヤツだ。

内山曰く、年内に作業すると言う。私は、そんなに焦っていない事を伝える。そして、少し早いが1年点検も依頼する。フロントタイヤが不安な為、早めにタイヤローテーションをしたかった。

数日すると内山から、連絡が来た。

ラテラルリンクセットは、工賃が部品代を上回ると言う。

私は、みんカラでラテラルリンクセットの工賃を調べてみる。

工賃込みで、64,800円とある。

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内山が話す見積もりと大幅に金額が違う為、私は内山にストップをかける。

すると内山は、直ぐにこの金額付近でやらせて貰いたいと言ってくる。

私は内山が、味方なのか敵なのか困惑する。

1年点検&TRDラテラルリンクセット取付前夜、内山は代車のアクアに乗って現れた。

金額を再度確認すると、内山は自身の勘違いで多額の金額を提示した事を陳謝した。

私は、86を内山に預けて眠りにつく。

私はTRDラテラルリンクセット取付後、86がどの様な走りを魅せてくれるのか期待が膨らむ。みんカラにて検索するも、体感できるレベルだと多数謳っていた。

次の日の夜、内山は私の86に乗って現れた。

内山は満面の笑みで、第一声

「タイヤ、マジヤバいッス!溝、無いッス。」

私も、薄々気付いていたよ。

次の日通勤にて86を走らせてみるも、私には違いが全くわからない。

私のドライビングテクニックが未熟なのか?

私は、サーキット場を無性に走りたくなる。

取り敢えず、タイヤを新調してからだな。

私は、何気に1年点検の記録簿に目を通す。

ん?

私の86はマニュアル車である。しかし、記録簿のクラッチの欄は訂正と斜線が引いて有り、クラッチが無い事になっている。

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私は、不安になり内山に確認する。

内山は、陳謝する。

謝ってばかりの内山が哀れに見えて、私は怒る気も失せる。ただ、不安が増すばかりだ。

ガンバレ!内山。私が見限るまで。

 

 

令和元年、最後の洗車

私は、年末に行きつけのガソリンスタンドにて、朝イチ洗車を予約していた。

朝起きると、雨が降っていた。

私は、ガッカリした。が、気を取り直しガソリンスタンドへ向かう。

ガソリンスタンドへ着くと、毎度御馴染みの店員が私を出迎えてくれる。

86を預けて待合室で一服していると、店員が話しかけてくる。

フロントガラスの油膜取りとガラスコーティングをした方が宜しいかと。

私は、現車確認をしに86の元へ歩み寄る。

運転中等、フロントガラスの油膜を気にした事は無かったが、油膜が蓄積し鱗になってはたまらない。

私の仕事場の隣で伝説の走り屋池田さんが、静岡県東部の中古車のガラスの鱗と闘い、悲鳴をあげているのを、度々聞いていた。

私は保険の為に、油膜取り&ガラスコーティングを依頼する。

私は洗車を依頼する度に、ガレージが欲しくなる。

私の財力の無さを嘆く。

2時間程経つと作業を終えた店員が、今回の作業の説明と精算をしに現れる。

私は精算を済ませて、86にハイオク満タンを振る舞いガソリンスタンドを後にする。

私は年末になると86とCBに感謝する習性がある。

今年、無事故無違反無故障で過ごせた事に。

そして今年も、生き残れた事に。

今年で、私の厄が終わる。来年は私にとって、飛躍の年にしたいと思う。

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恐怖の煽り運転現る

冬場の早朝、世間は日曜日だというのに私は仕事だった。

いつもの如く86で通勤している時に事件は起こった。ある信号機のある交差点を右折しキープレフトを守り、制限速度で運転しているとシルバーのワンボックスカーがスピードを上げて私を追い越す。

私は、急いでいるのか?この先は峠道だぞ!と思い安全運転を心懸ける。

するといきなり私を追い越したシルバーのワンボックスカーが、急減速を始めた。

故障でもしたのか?と思わせる程の急減速ぶりだ。

峠道に入ると、中央線を超えての蛇行運転が始まる。

私は気付く。コレは、今話題になっている煽り運転ではないか?

私は、恐怖に駆られる。

シルバーのワンボックスカーは、しばらく蛇行運転が続いた後、峠道の真ん中で停車した。

私が、ニュースで目にした光景が今目の前で行なわれている。私の予想が、確信に変わる。

私は、コメンテーターが言っていた言葉を思い出す。

「一刻も早く現場から、離れる事をオススメします。」

しかし、場所は峠道。

対向車が来ているのか?来ていないのか?確認に困る。悩んでいる暇は無い!

私は、運を天に任せシルバーのワンボックスカーを追い越す。

運良く対向車は来ておらず危険を回避するが、まだ安心はできない。追い掛けられる可能性があるからだ。

私は、交通法規を守りながらも極力早く先を急いだ。確かこの時間は、小学校の前の横断歩道に毎朝お巡りさんが立っていた筈だ!しかし、今日は日曜日だという事に直ぐ気付く。学校は休みだ。私の思い通り案の定、お巡りさんは立っては居なかった。私は、更に先を急ぐ。会社に着けば、会社の仲間が助けてくれると考えたからだ。

ルームミラー&ドアミラーにて、後方を確認してもシルバーのワンボックスカーの姿は無かった。

しかし、私はまだ安堵する事が出来ない。

会社が見えると、ようやく私の心は安堵した。

助かった。私は、恐怖から解放された。

私は会社に着くと、周囲の同僚にコノ話をした。

「シルバーのワンボックスカーには気を付けろ!」と。

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4ヶ月に1度のオイル交換

12月も半ば頃、総走行距離を見るとエンジンオイルの交換時期が来ていた。

内山に、エンジンオイル交換ごときでは引取に来れないと断られて以来、私の思春期時の遊び場だったユニオンモータースにてエンジンオイルの交換を行なっている。

エンジンオイルは、アウトシュピール代表取締役の加藤さんが選定してくれている。ガラが悪い為、誤解されがちだが信頼の置ける人間だ。今回ラインナップされたエンジンオイルは新商品だ。

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前回のエンジンオイルは体感できる素晴らしいモノだっただけに、今回も期待してしまう私がいる。

オイル交換当日、加藤さん自らがエンジンオイルを配達してくれると言う。

休日の朝、ユニオンモータースへ向かう途中、強引な割り込みをされ、私は苛立つ。

割り込みをされた車と横並びになり、運転手を目視するとコチラを気にもせず、パンを食べながら運転していた。世間ではながら運転で騒いでいるが、パンを食べながら運転している彼は、そんな事は御構い無しである。

そんな輩に理不尽にぶつけられては、私の86が可哀想である。

私はその車から離れて運転する。

ユニオンモータースへ着くと、智久君が笑顔で招き入れてくれた。

世間話をしながら、加藤さんの持って来るエンジンオイルを待つ。

朝からエンジンオイルを持って来てくれる加藤さん。偉くなっても、フットワークの軽さは変わらない。そんなカレは、尊敬に値する。

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エンジンオイル&エレメントを交換中、加藤さんは今回のエンジンオイルの説明をしてくれた。

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今回のエンジンオイルには、添加剤が入っているらしい。そして、エンジンオイルの色はグリーン。

ブラックライトを照らすと、エンジンオイルが光る。オイル漏れ箇所の早期発見に、役立つらしい。そんなトコまで気にかけて造られたエンジンオイル。メーカーの商品に対しての情熱を感じた。そして、この新商品のエンジンオイルは日本では、私の86が初めてらしい。冗談は言うが、嘘は付かない加藤さん。私は少し嬉しくなる。コレは、期待できそうだ。

エレメントは、TRDを選択。私の86は、殆どの改造パーツがHKSとTRDである。次回のエンジンオイル交換時は、HKSのオイルエレメントを試してみようか?

エンジンオイル交換も終わり、早く86を走らせたいと支払いを済ませ、ユニオンモータースを出ようとすると、加藤さんにオイルメーカーのステッカーを渡される。貼れと言う事か?

車や単車にあまりステッカーを貼りたくないが、先輩にNOと言えない私がいる。

私が先輩にNOと言える日は、来るのだろうか? 

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早る気持ちを落ち着かせながら、86を走らせる。警察に切符を切られては、辛くなってしまう。

低回転で走行しても、前回のエンジンオイルとの違いが分からない。

しかし高回転まで回した時、前回のエンジンオイルよりもエンジンが軽く回る様な気がする。高回転でのレスポンスが良くなったのか?

このエンジンオイルは、私の様な高速道路やサーキット場を多用する車に適用しているのだろう。

明日の通勤が楽しみで、しょうがない。f:id:hide0406:20191216153021j:image

 

 

 

 

悪意のある走り

とある会社の帰り、高速道路の追い越し車線を走行していると、奇妙な走りをする後続車に気付く。

86に近付いては、離れる。これを、幾度と無く繰り返す。

私は、後続車をパトカーもしくは覆面パトカーと予想し、一般車線に移る。しかし、後続車は86を抜きに掛かる訳でも無く、一定距離の間隔をとりコチラの様子を伺っている。

私の予想は、確信に変わる。そして、不安に変わる。いつ赤灯が回り出すか、ルームミラーから目が離せない。

そんな状況が暫く続くが、赤灯が回る気配が無い。

私は後続車に気を配りながら、追い越し車線に86を移し徐々にアクセルを開けて行く。それでも、後続車は変わらずの走りをして来る。

私はゴールド免許を死守する為、止むを得ず一般車線に再び移る。私が低速走行をすると、後続車はようやく私の86を抜きに掛かる。

後続車に抜かれ様、車両を確認するとやはり紺のクラウンだった。覆面かっ?と車内を確認する事ができなかった。

そして、私の降りるスマートインターで紺のクラウンも降りる。

私は、赤灯が回らないか不安でしょうがない。

うん?会社の上司の鈴木さん?

「マジかっ!ヤラれた。」

翌朝会社にて、鈴木さんに尋ねると、

「86が先導してくれると、家に早く着くよ!」

私は、

「悪意のある走りを、止めてもらっていいですか?もしくは、車両を変えてください。」

とお願いするが、笑われて会話が終わってしまった。暫く、恐怖を感じながら帰宅する事になりそうだ。

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