私の86感

86のある暮らし

嫁と広島旅行 その1

夏になると、テレビにてよく戦争の番組を放送している。

嫁は、戦争の番組を必ず録画して観る。とても、良い傾向だ。

そんな嫁が、原爆ドームへ行きたいと言い出した。

私は既に高校の修学旅行で、原爆ドームへ行っていた。私が初めて原爆ドームを訪れた時、言葉にならず唯々泣いた。そして、私は心から原爆の使用や戦争の悲惨さを学んだ。嫁にも、是非学んでもらいたいと思い広島へ行く事を決める。

当初、新幹線にて広島へ向かう予定だったが旅費を調べると、嫁が急に86で行くと愚図り出した。

朝から酒が呑めると思っていた私だが、86の広島デビューも悪くないと思い、前日の夜中に出発する事を決める。

前日の夜、早めに寝床に着く。

午前0時に目が覚める。私は、朝のルーティンを終え荷造りを始める。横目に嫁の荷物を見ると、大量の缶チューハイがバッグに詰められている。

ヤレヤレだぜ。

午前2時、自宅を出る。

「チャック、チャック、チャックイェーガー。」

いつもの、御呪いを唱える。

「さぁー、旅行の始まりだ。」

己に、喝を入れる。

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テンションを上げようとするも、私は1週間前から風邪をひいていた。新幹線を薦めるも、嫁は86で行く事を断固として譲らない。私の身体の心配よりも、お金を優先する嫁。私は頼もしく思う。

私は、ガソリンスタンドへ寄りコンビニへ向かおうとすると、嫁はモンスターを取り出した。

段取りが良いなっ!

私は嫁を褒め、スマートインターへ向かう。

嫁は既に、缶チューハイを呑んでいた。

私は、安全運転を心懸ける。心の中で、私の集中力が尽きるのが先か、86のガソリンが尽きるのが先か勝負だ!

静岡県を出る頃、嫁は爆睡していた。良い御身分だなぁ。私は、嫁が誕生日と結婚記念日祝いだと納得させ86を走らせる。

夜明け前に、山陽道に入りたかった私は軽快に86を走らせ出した。

私の経験上、関西は渋滞のイメージがある。

夜が明ける頃私は、吉備にいた。

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私は、安堵した。ココからは、のんびりと86を走らせる。広島の看板が見える頃、時計は9時を指していた。

広島城周辺の駐車場で悲劇が起きた。

駐車場のリフトで、ホイールを削ってしまったのだ!何て事だ!

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私はテンションダウンするも、自分に嫁との旅行の記念だと言い聞かせる。

早速広島城を目指す。

広島城が見えると、嫁のテンションは上がる。

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私が以前来た時に、戦争時原爆を落とされた時の広島城の瓦が展示されていて、とても心に残っていた。それを嫁に見てもらいたかったのだが、瓦は展示されていなかった。警備員に聞くも、それは特別な催し物の時で、普段は展示されていないとの事だった。とても、残念だ。

広島城を出ると、神社を見かけた。護国神社だ。

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私は今回、嫁の誕生日に阪神タイガース御朱印帳をプレゼントしていた。

嫁に、参拝して御朱印を拝借して行くか?と聞くと、嬉しそうに返事をした。

神社は、七五三をしている家族で賑わっていた。

私もいつかは子が欲しいと思うが、こればかりは授かり物。

嫁と参拝を済ませ、御朱印を拝借しに行く。

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ん?御朱印が歪んでいる?

雑だなぁ〜と思い、嫁の御朱印を見てみると同じように歪んでいた。こういうモノなのか?

後日、御朱印収集家の池田さんに聞くと、神社は雑らしい。

続いて、広島中央公園・平和記念公園と歩を進める。原爆ドームを見て嫁は、呆然としていた。戦争の跡を直に見たのは初めてらしく、とても辛そうだった。

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続いて原爆資料館へ行くと、建物が建て直されていた。小学生と外人で溢れていた。

私が前回高校の修学旅行で、ココを訪れた時はガラガラだった。とても良い傾向だ。たくさんの人達に、原爆資料館を見て貰いたいと私は思う。

嫁は、原爆資料館で怯えていた。テレビでは伝わらないモノが、感じとれたのだろう。

戦争や原爆には反対だが、原爆を落とされなければ戦争が長引き、日本は滅ぼされていた。特攻などと言う狂った作戦を実行した日本は、圧倒的な力の差を見せつけられなければ、降参などしなかっただろう。私の浅はかな妄想だが。

そして昼食を摂るため、市内を散策する。

看板の広島焼の写真が気に入り、うず潮という店に入る事にした。店内には有名人のサインや写真がたくさん飾られていた為、ハズレでは無いだろうと思った。私は、蒸しガキと広島焼デラックスカキ10個入りを注文した。嫁は、ハイボールを注文していた。先刻の原爆資料館での嫁の顔は演技?等と私は思ってしまう。

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続いて、宮島へ向かう。