私の86感

86のある暮らし

クラッチへの不安

喫煙所での西尾君との会話が、私を不安にさせる。

西尾君

「最近店に86を出した時に、クラッチ減って来てますね。と言われた。」

と言う。

クラッチの繋がりが、ペダルを踏んだ時に手前で繋がるとクラッチが減って来ているという仕組みらしい。

私の86は、11万キロ走っている。西尾君の86の走行距離を遥かに凌ぐ。

私は、意識して86のクラッチ操作を行う。

滅茶苦茶手前で、クラッチが繋がる。

これは、末期症状なのか?それとも、まだイケるのか?

私は直ぐにネットで検索するも、納得できる答えは得られない。

私は、不安を抱えながら86を運転している。86を全然楽しめていない。

どのタイミングで、クラッチを交換して良いのか?私を悩ませる。

ミッションを降ろしてクラッチの残量を確認する程、私は暇では無い。

私は純正のクラッチ〜社外のクラッチ迄、色々とネット検索するも決め兼ねる。

活字のマジックが、私の決断を揺るがす。

人の話には防御が働くが、活字だとすんなりと信じてしまう。私は、意識して活字にも防御を働かせている。

更にネットは、全てが嘘とは言わないが絶妙なトコを突いてくる。しかも、ドコの誰が書いた物か分からない。

結局は、信頼の置ける人間の言葉が私を動かす。

86の事に関して、私の絶大な信頼を得ている佐藤商会の言葉が私の背中を押してくれるのだろうと思う。

翌日、会社へ行き元伝説の走り屋池田さんに相談すると、池田さんが私の86のクラッチ残量を感覚で確認してくれた。

「後5万キロは持つね!」

信用できる人の言葉は、絶大な力を持つ。

私の不安は、その一言で消し飛んだ。

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