私の86感

86のある暮らし

恐怖の煽り運転現る

冬場の早朝、世間は日曜日だというのに私は仕事だった。

いつもの如く86で通勤している時に事件は起こった。ある信号機のある交差点を右折しキープレフトを守り、制限速度で運転しているとシルバーのワンボックスカーがスピードを上げて私を追い越す。

私は、急いでいるのか?この先は峠道だぞ!と思い安全運転を心懸ける。

するといきなり私を追い越したシルバーのワンボックスカーが、急減速を始めた。

故障でもしたのか?と思わせる程の急減速ぶりだ。

峠道に入ると、中央線を超えての蛇行運転が始まる。

私は気付く。コレは、今話題になっている煽り運転ではないか?

私は、恐怖に駆られる。

シルバーのワンボックスカーは、しばらく蛇行運転が続いた後、峠道の真ん中で停車した。

私が、ニュースで目にした光景が今目の前で行なわれている。私の予想が、確信に変わる。

私は、コメンテーターが言っていた言葉を思い出す。

「一刻も早く現場から、離れる事をオススメします。」

しかし、場所は峠道。

対向車が来ているのか?来ていないのか?確認に困る。悩んでいる暇は無い!

私は、運を天に任せシルバーのワンボックスカーを追い越す。

運良く対向車は来ておらず危険を回避するが、まだ安心はできない。追い掛けられる可能性があるからだ。

私は、交通法規を守りながらも極力早く先を急いだ。確かこの時間は、小学校の前の横断歩道に毎朝お巡りさんが立っていた筈だ!しかし、今日は日曜日だという事に直ぐ気付く。学校は休みだ。私の思い通り案の定、お巡りさんは立っては居なかった。私は、更に先を急ぐ。会社に着けば、会社の仲間が助けてくれると考えたからだ。

ルームミラー&ドアミラーにて、後方を確認してもシルバーのワンボックスカーの姿は無かった。

しかし、私はまだ安堵する事が出来ない。

会社が見えると、ようやく私の心は安堵した。

助かった。私は、恐怖から解放された。

私は会社に着くと、周囲の同僚にコノ話をした。

「シルバーのワンボックスカーには気を付けろ!」と。

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