私の86感

86のある暮らし

国宝五城その3

仕事から帰り、夕食と風呂を済ませリビングのソファーの上でくつろいでいると、嫁が浅はかな知識で城を語り出す。

私は、父親や守安誠さんのおかげで城に造詣が深い。

そんな私は嫁に、

「姫路城も行った事の無い人間が、城を語るな!」

と言い放つ。

すると嫁は、連れて行けと駄々をこねる。

私は、良い機会だと思い承諾する。

時季が冬の為、新幹線で向かおうとする私に嫁は86で行くと、また駄々をこねる。

私は、これまで死と直面する場面を何度も乗り越えて来たせいか、危険回避をする事を身に付けている。あらゆる最悪な場面を想像して、危険を回避している。が、嫁は自分は特別だと勘違いしているタイプの人間の為、想像力が欠落している。

私は嫁を説得するも、伝わらない。

私は、渋々86で行く事を承諾する。

早速、旅行日の浜松から姫路までの天気や気温、アイスバーンまで検索する。

温暖化のおかげか、姫路まで86で行けそうだ。

旅行日2日前、1年点検から86が帰って来た。

営業の内山の第一声。

「タイヤ、ヤバいッス!」

翌朝、私はタイヤチェックするとスリップサインがコンニチワしていた。

f:id:hide0406:20200114191712j:image

池田さんのおかげで、旅行前にタイヤ交換を済ます事が出来た。

f:id:hide0406:20200114191837j:image

旅行当日、嫁は午前中仕事の為午後3時頃浜松を出発する。

f:id:hide0406:20200114193500j:image

三重県までは安心して86を走らせていたが、問題は滋賀県京都府だ。おそらく、ココが1番気温の低い場所だ。

私は緊張感の中86を走らせるが、嫁は呑気に歌を歌っている。

私は1秒でも速く、滋賀県京都府を抜けたい為速度を上げる。何とか、明るいうちに京都府を抜けたい。

しかし、大阪府に入る頃しっかりと日は暮れていた。大阪の運転は荒いというのが、私の中で認識がある為、安全運転を心がける。

私の英会話の先生の北川先生も大阪出身なのだが、

「車線変更に、ウインカーって必要でしたっけ?」

などと言う始末。私は、恐怖でしか無い!

そして、道を譲らない。ガツガツ前に出て来るイメージがある。私は、恐る恐る運転するも何とか兵庫県に辿り着く。宝塚にてトイレ休憩をする。私としては、ノンストップで姫路まで行きたかったが、86の中でお漏らしをしてもらっては困る。

f:id:hide0406:20200114193406j:image

さすが兵庫県。SAもオシャレである。

私の中では、オシャレな街神戸という勝手なイメージがある。

しばらく走らせ、午後7時過ぎには宿の東横インに着く。

城ブームのせいか20年前に来た時よりも、街が活性化されていた。

立体駐車場に車を入れようとすると、係員に入らないと忠告される。幅が1,800ミリまでだと言う。私は直ぐに車検証を取り出し、86の幅を確認する。1,775ミリと書かれている。私は、係員に楽勝だと伝え立体駐車場に86を停める。チェックインすると、部屋で夕食の店を検索する。

ウマかばいという居酒屋を目指し、歩き出す。

目の前に、姫路城が現れる。昔と違いライトアップされている。美しい。隣の嫁も感動している。

f:id:hide0406:20200114195503j:image

ウマかばいの入っているビルの前で、客引きのお姉さんに話しかけられる。

私は、キャバクラの客引きだと思いシカトを決め込むが、どうやら居酒屋の客引きだった。

お姉さんオススメのいただきますという居酒屋へ、予定変更する事にした。

f:id:hide0406:20200114195903j:imagef:id:hide0406:20200114200002j:image
f:id:hide0406:20200114200012j:image
f:id:hide0406:20200114195937j:image
f:id:hide0406:20200114200022j:image
f:id:hide0406:20200114200201j:image
f:id:hide0406:20200114195947j:image

オススメの料理をひと通り頼み、生ビールを呑む。

嫁は酒も入り、ライトアップされた姫路城を見たせいかテンションMAXである。

私はこの後、遊楽舎という店に行きたかった。

YouTubeをされていて、私がフォローしているお店だ。ゲームセンターの裏話やこれからのゲーム会社の在り方等、店長の見解が聞ける。私としてはとても興味のある話しをされる。

姫路に来たら、遊楽舎の店長に会ってみたいと思っていた。検索すると、居酒屋から4キロ無いくらいだ。

成人式の日のせいか、街の治安が悪そうだ。

居酒屋の店員に聞いてみたが、ハッキリとココら辺は、治安が悪いですと。

私は構わず、嫁を連れて遊楽舎へ歩いて向かう。

f:id:hide0406:20200114202131j:image

遊楽舎へ着くと早速店内へ入るも、残念ながら店長は不在だった。そして、店員さんに犯罪者を見るような目で見られる。

空気の読める私は、ココは私の居場所では無い事を悟り店を出る。外にはガチャ機が置いてあり、おみくじ代わりにドラゴンボールのガチャを回す。

界王拳孫悟空が出た。

f:id:hide0406:20200114202600j:image

コレは、大吉?

私は、遊楽舎を後にし宿に向かい歩き出す。

そして、いつものお決まり嫁が愚図り出す。

私は今回の旅行中、86の中で飲酒しなかった嫁に感心していたが、ココはまだ改善されないかとがっかりする。

私は、嫁を引きずりながら宿を目指す。

宿に着く頃、私も嫁もクタクタになっていた。

私と嫁は、シャワーを浴びて即爆睡。

翌朝、早朝目が覚め姫路城の開城時間を確認する。

私は、朝イチ入城を目指す。今は城ブーム。しかも祝日で姫路城は、日本最高の城。絶対に混雑する。

出発時間を嫁に告げて、出発準備に取り掛かる。

姫路城大手門駐車場に着くと、駐車場はまだガラガラだった。

f:id:hide0406:20200114213227j:image

私は嫁を連れて入城する。

流石、日本最高の城姫路城。

ドコを見ても絵になる。

f:id:hide0406:20200114213430j:image

天守閣に着く迄に、何枚写真を撮ったか分からない程である。嫁は、感動の嵐だ。涙していた。

天守閣に入ると、改装前に展示されていた資料や武具等が撤去されていた。とても、残念だ。

3階へ進むと、折れた大黒柱が現れる。今回私は、この柱を見る為に来た。

f:id:hide0406:20200115002702j:image

確かに、折れた柱は大工の技術によって修復されていた。

最上階へ着くと変わらないのは、社だけだった。ココも、資料は全て撤去されていた。

f:id:hide0406:20200114214438j:image

係員の方に聞くと、ニノ丸に少し資料があると。

私達は、ニノ丸へ向かう。道中、お菊の井戸は立入禁止になっていた。とても、残念だ。

ニノ丸へ着くも、私の求める資料は無かった。

姫路城を後にし、少し早めの昼食。

その頃には、姫路城は人混みになっていた。

姫路城に来た時の昼食は、たまごやと私は決めていた。前回も、ココで昼食を摂った。私のルーティンだ。

f:id:hide0406:20200114215452j:image
f:id:hide0406:20200114215441j:image

御飯のおかわりが無料の為、3杯も食べてしまう。

そして、姫路城の隣にある姫路護国神社へ初詣。

厄年の終わった私は、飛躍の年と信じている。

f:id:hide0406:20200114215900j:image

そして、御土産売場へ。

何年か前の大河ドラマ黒田官兵衛に乗っかった商品がある。

私は、大河ドラマの前から黒田官兵衛のファンである。私は、黒田官兵衛のTシャツをチョイス。

今年は、黒田官兵衛Tシャツを着て頑張ろうと決意する。

f:id:hide0406:20200114220346j:image

まだ時間に余裕がある為、パワースポット神社広峰神社へ向かう。

道中、郡上八幡城の上り坂を思い出される程の上り坂だ。私は、86で広峰神社に2度と来ない事を決意させられる。

f:id:hide0406:20200114221013j:image

駐車場に着くも、ソコから徒歩10分。

f:id:hide0406:20200114221230j:image
f:id:hide0406:20200114221241j:image
f:id:hide0406:20200114221251j:image

着いて気付く。ココも、黒田官兵衛ゆかりの地。

広峰神社の横には、黒田神社なるモノが増設されていた。

f:id:hide0406:20200114221359j:image
f:id:hide0406:20200114221338j:image
f:id:hide0406:20200114221349j:image

おみくじを引くも吉。今年、ダメじゃん。

f:id:hide0406:20200114222632j:image

充分パワーを貰い、広峰神社を後にする。

帰りも明るいうちに、滋賀県を抜けたかった。

オービスとパトカーに気を配り、86を走らせる。

明るいうちに無事滋賀県を抜けたが、三重県に入ると貧乏ランプがメーターに点灯する。

私は、刈谷SAにて給油を望むもソコまでガソリンが持つのか心配だ。

私は、エコドライブへ切り替える。

何とか刈谷SAへ着き、安堵する。

トイレ&給油を済ませ、自宅へ86を走らせる。

無事自宅へ着くと、86へありがとうと呟く。

f:id:hide0406:20200114222946j:image