沼津から自宅までの帰り道、高速道路の一般車線を安全運転していた私の前を猛スピードで走り抜けて行ったオレンジ色の86。
朝から、元気が良いなぁ〜。等と思いながら、変わらず法定速度で走行する私。
しばらく走行すると、私を抜いて行ったオレンジ色の86に追い着いた。
私は、周囲に警察が居ないか注意を配る。が見当たらない。
ん?ひょっとして、私を待っててくれた?等と下らない妄想に老ける。
私を前に行かそうとするかの如く、オレンジ色の86は更にスピードを落とす。
先日、車間距離にて警察に切符を切られていた私は、オレンジ色の86以上にスピードを落として車間距離を摂る。
が、速度が80キロを切る頃、私はフッと思い出す。
確か、高速道路の最低速度80キロだった様な?
私は、オレンジ色の86を抜きに掛かる。
オレンジ色の86が私を追従するも、私は気分が乗らない。私の経験上、こういう時無理をするとロクな事が無い事を知っている。
私は、一般車線に移り安全運転を心懸ける。
それでも、オレンジ色の86は私に追従する。
参ったなぁ〜と思い、アクセルを踏み込む。
私の86は、佐藤商会製作の86だ。
数々の私の期待に応え続けてくれている佐藤商会。
私の86は、伊達じゃ無い!
しばらく、私の86とオレンジ色の86とのランデブーが始まるも、直ぐにオレンジ色の86は姿を消した。
私は、ガッカリし安全運転に努める。
高速道路を降り自宅へ向かう途中、追越車線を走行している軽自動車が、私の86に突っ込んで来た。私は、軽自動車をかわした。軽自動車は、何事も無かったかの様に左折して行く。
私は、苛立つも直ぐに平常心を取り戻す。
私個人の意見は、高速道路のほうが安全に運転できると思う。信号機も無く車線幅も高速道路の方が広い。人も歩いていなければ自転車も走ってはいない。対して、一般道路は高速道路に比べ危険がたくさんに思える。
しかし私の周囲は、高速道路を好む事を否定する人間が絶えない。
自分の意見を持つ事は良い事だが、自分の意見を他人に押し付ける様な滑稽な事をする人間が、私の周囲から居なくなる事を切に願う。