私の86感

私の愛車の物語です。

宴の代償

目が覚めると、時計の針は9時を指していた。

少し焦った。チェックアウトの時間を確認すると、まだ少し余裕があった。そして、朝食もまだ食べれる時間だった。

私は食堂に向かった。

食堂のおばちゃんに挨拶をしようとした時、初めて気付いた。声が出ない事に。

私は、昨夜の事を思い出す。調子に乗って、カラオケを歌い続けていた。

私は会釈して、席に着いた。

朝から、カレーが用意されていた。

私はカレーを頬張った。

朝食を終え、フロントの従業員に尋ねる。

「前回宿泊した時に携帯電話の充電機を忘れて行ったのですが、忘れ物は残してないですよね?」

するとフロントの従業員は、

「すいません。無いです。今回は、充電機ありますか?無ければ、貸出しますよ。」

私は驚いた。そんなシステムがあるなんて!

そして、私はチェックアウトして86に乗り込む。

私は、沼津駅から愛鷹PAを経て高速道路に乗る道が大好きだ。

程良い山道がある。そして、大好きな高速道路だ!

予想通り、山道は空いている。攻めるわけではないが、余裕のある速度で右へ左へハンドルを切る。

アッと言う間に山道が終わり、愛鷹PAに着いてしまった。少し物足りないが、何事も腹8分目の私だ。調子に乗る前に山道が終わって、幸運だと思わねば!

愛鷹PAで一服をし、おまじないをする。

これは、漫画の影響だ。

私は、ローギアに入れ走り出す。

高速道路は、渋滞こそしていないが混んでいた。

私は、大人しく一般車線をクルージングしていた。

そこへ、横暴な運転をするシルバーのベンツとグレーのハイエースが現れた。

私は、呆気にとられた。

こんなに混雑しているのに、強引に何台抜こうが何時間変わるのだろうか?命を落すリスクのほうが高いのではないのか?

と考えていたが、気付くとグレーのハイエースの後ろに付いていた。

1台前のベンツを見ると、時折ハイエースと差が付く。流石ベンツ、速いなぁ。

私の小さい頃、ベンツは憧れの車だった。まだ車がステイタスだった時代だ。今では、ただの移動手段に成り下がってしまった。

私も機会があれば、ベンツを所有してみたいと思っている。

気付くと、自宅付近だった。

私は、ベンツとハイエースに頑張ってくれとエールを贈り高速道路を降りた。

不思議なモノだ。出逢った時は批判的だったのに、別れ際には愛着が湧いていた。

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